20,000hit感謝・4コマ漫画(ややR)

お陰様で! 20,000HITを達成できました!
いつも足を運んで下さる皆様っっ。感謝、感謝です。
ありがとうございます!!
ささやかながらですが、先日完結致しました『不遜な彼』を題材とした、4コマ漫画を用意してみました。
とは言いましても、読んでませんわ!っていう方もいらっしゃるはずっ!! そこで↓↓↓

(大まかな荒筋)
主人公潮月良太(シオツキリョウタ)は、大手製造業メーカーO&Fに勤務するサラリーマン!
ある日、今旬のイケメン俳優で、大学時代の同級生!! 藪坂瑛輝(ヤブサカエイキ)が、O&FのCMに起用される事で社を訪問する。瑛輝は未だに好きで忘れられない存在で、再会する事を恐れ危惧していたのに、良太の思いに反して彼と再び縁が出来てしまうっっ!
そこからいろいろありましてっっ。困難あり~の、サクセスあり~ので、見事っっ! ゴールインっ!! 晴れてバカップルとなりまして、現在良太は瑛輝のマネージャーとしてラブラブ人生を歩んでいますっっ。

でっ!!!

この4コマ、最終回に由来するパロとなっておりますゆえ、そこの部分だけ読んで頂けると楽しめると思われますっっ → 『不遜な彼』最終回

fusonparo01.jpg

パロ終了と共にばけもぐを呼ぶ声がっ!!! ややっ! あれは、もしかして、もしかして・・・・。
目を三角にして火まで灯している良太さんがっ!!!
あせあせあせあせあせ・・・。

ばけもぐ;「いかがいたしましたでしょうかっっ。何だかとってもご立腹なご様子ですがっっ・・・。」
良  太;「確かに料理は出来ない。けど、俺はこんな色ボケあほキャラではないんですけどっ!!!!!」
ばけもぐ;「ええ、ええ。よ~~く存じておりますっっ。少しくらい不本意かもしれませんが、おめでたい席ですし・・・。ここは少し・・・・。」
良  太;「心得ています。だから、場所を替えて!!」
ばけもぐ;「あっれ~~~~~っ!!」

作者良太にしょっ引かれて、車に詰め込まれる!!! そして、もう後はご想像の通り・・・。

ばけもぐ;「あの~っ、あの~っ。あせあせっっ。良太さん? もしかして、もしかして・・・。」
ギアーを入れると、一っ跳び?!
ばけもぐ;「ぎゃ~~~っっ。これは、これはっ。人間ワザか? ひぃーーーっっ。死ぬーーーっっ。」
峠を登りつけたかと思うと、今度は下り坂でドリフトの嵐!!!
ばけもぐ;「これはジェットコースターかっ? 洗濯機か? あっれーーーーっっ。そして、シャッフルっ・シャッフルっ・シャフルっっ!! 吐~~~~くぅぅぅぅぅ・・・。」
どうやらコーヒーカップだった模様っっ。そして、ばけもぐは深く反省すると言うより、日々この運転の車に乗せられる瑛輝に同情を寄せるのだった。

という事でっっ。
これからもよろしくお願いします! ペコリ

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28.不遜な彼・最終回

箍が外れたようにお互い貪るように愛し合い、泥のようになった躰でそのまま眠りこける。明るい日差しに目を覚ますと、時計の針は既に昼近くを指していた。
・・・知ってる。男と知って、好きなんだ。だから、良太の全て・・・。ここもその奥も、全部を愛したい
・・・瑛輝? 嫌・・・じゃなかったら、して・・・・・
・・・出来れば・・・、口でしたい。俺も口で触れたい
・・・愛してる、良太。もう・・、少し・・・
・・・良い・・から、もう・・・。すぐに・・イっても・・良い・・から、欲しい・・。動いてぇ・・・・・。俺も・・、愛・・してる
瑛輝は規則正しい寝息を上げて、幸せそうな、安心しきった顔で眠っている。
溢れるような愛おしさに、その流れるような柔らかい髪に手をそっと伸ばし梳き上げるが、ことりともしない。それもそのはず、昨日は晴れの大舞台を飾り、祝勝会に自分・・・と、瑛輝といえど相当に疲れ果てたはずだ。

もう少し・・、このまま寝かせてあげよう。

瑛輝は自分とこういう交わりができたとはいえ、まだまだ雲の上の売れっ子俳優には変わらない。今日とて、ゆっくり羽根を伸ばし寛ぎたいのは山々だろうが、そうはいかないのも現状だ。今日の夜には生番組出演が控えており、夕刻にはマネージャーの小伊豆がここに迎えに来る事になっている。
それに、それは本日に限ったどころか、これから当分の間は栄誉ある受賞ゆえにTVで引っ張りだこと化すのは受け合いの事で、より一層忙しい身となるのも目に見えている。
だけれども、瑛輝との時間は僅かで、何にも替えがたいようなかけがえのない大切なものではあっても、やはり労わりゆっくり寝させてあげたいと思うのも、彼を深く愛しているからこその事だった。

良太は瑛輝に悟られないようにそっと自分を抱く腕から抜け出すと、そのままの足でシャワーを浴びる。そして、瑛輝が起き出すまでに密かにやっておきたい一仕事に取り掛かる。

そう、瑛輝へのサプライズ!

良太は以前に小伊豆さんから頂いた名刺を取り出すと、高鳴る胸の鼓動と戦いながらも、そこに記載されたダイレクトな連絡先に震える手で電話を掛けるのだった。

   * * *

「瑛輝、急いで! 今日は7:00からMスタジオ入りだから、もう時間が無い。前のコンビニでおにぎりを調達してきたから、車の中で食べて!」
すっかり花の蕾も綻び、厳しい朝の冷え込みも随分和んだ4月! 3月の末日付けでO&Fを希望退職し、瑛輝付きのマネージャー業への見事な転身を果たした良太は、昨日の営みの色気もどこへやら。そっけない程に瑛輝を叩き起こすと、有無を言わさぬ厳しさで身支度を整えさせ、車に詰め込む。
職は変われど、その敏腕ぶりは全く変わる事がない。本当に傲岸不遜だったのはどちらなのか・・・。誰よりも上手く瑛輝を操縦しているように思えるくらいだ。

「あーあ、愛しい恋人に起してもらうというのも良いと思ってたんだけど、これじゃあな・・・。」
瑛輝は、目線を昆布としゃけのおにぎりを握りしめた手元に落とし、ぼやく。
「俺は・・・・。お前みたいに料理はしない。」
「じゃなく、出来ないんだろ?」
良太はむっとしながらもキーを差し、エンジンを掛ける。
「出来ない。分かってるなら、早く食べろ! それに、料理は出来なくとも、体の管理は出来る。」
「躰の管理ね・・・。日々、充分満足している。」
どういう意味というのか・・・。正しく瑛輝の揶揄を理解した良太は、途端に先程より鬼と化した形相で睨み上げる。

「いや・・、良い。お前が出来ないなら、俺が明日から起こしてやるし、栄養たっぷりの朝飯も作ってやる。」
「うっ・・・・。そんな意味じゃ・・・。」
「俺は恋人に甘えるのも好きだけど、たっぷり甘やかすのも・・・。本当、したいんだ。」
「瑛・・・輝・・・。」
朝だと言うのに、途端に甘い雰囲気に包まれる。

「それに、それなら夜・・・。もうちょっとくらい無理しても、大丈夫だろ?」
「えっ、瑛っ!! 輝!!!」
どこでパパラッチが見ているかも分からないと言うのに、瑛輝は言葉だけでは足らないとばかりに、良太の頤に手を掛けると、ぶちゅ~とキスをしかけようとする。それを良太はすんでの事で食い止めると、いつまで経ってもシートベルトも着けない主に、強制的に施し助手席に貼りつける。

「遅れる!!! あの監督、遅刻にはうるさいからっっ。」
首筋まで真っ赤に染めて言っても、瑛輝にきつい御灸を据える事にはならない。しかも、言葉の勢いも内容とは裏腹に差してないのでは、益々その意を成さない。
それでも、良太は何とか車を発進させ、マンションの駐車場から公道へと滑り出させる。

けれども、落ち着いたのも束の間!
「でも、まさか俺のものになってくれるって・・・。仕事辞めてまで、俺のマネージャーになってくれるとは思わなかった。俺・・・、幸せ者だな?」
「馬鹿・・・。だって、既に惚れていたんだから、これくらいでしか応えられないだろ? 一蓮托生! 瑛輝に俺の人生全て・・、預ける事にしたんだから・・・・・。」
すると、間髪入れずに、瑛輝から誓いが返ってくる。

「幸せにする。必ず幸せにする。だから、ずっと俺の傍にいてくれ。」
「瑛輝・・・。もちろん・・・・。そして、俺も同じだけ幸せにする。」

お互い幸せそうに頬を弛めると、信号が赤を良い事に見つめ合う。
けれども・・・。
信号が青に変わるや否や、良太のスウィッチも切り替わる!
「でもっ・・・。本当に遅れる!!!」
ステアリングを握り直すと、アクセルを勢いよく踏む。ここは高速だったかしらという勢いで、ジグザグと前の車を追い抜きながら急ぐ。
「おっ、おい! 良太!! 本当に一蓮托生だなっっ。俺をまだ殺すなっっ。幸せはまだ少ししか味わってないんだからっっ。」

すると、今度は良太が間髪を入れずに返してくる。
「大丈夫! 運動神経も反射神経も、こう見えて悪くない。世に言うハンドル持つと変わるタイプ! ヘアピンカーブも何のその! ドリフト走行で、スピード落とさずに曲がれるから、任せて貰って大丈夫!!」
瑛輝は、知らない良太の一面にえっと目を見開く。そこにもう一言!
「あっ、首都高の入り口! 今から遅れた分、挽回するから、ねっ!!」
「か、代われ!! 良いから、首都高乗る前に代われ!!! 俺が運転する。掴まるならまだ良いが、この若さで天国なんて、本当! 洒落にならないっ!! 俺は、まだまだお前をたっぷり愛したいんだーーーー!!!!」
車中で瑛輝の叫びがこだまする中、猛スピードの車が一台! 首都高に吸い込まれるように上っていくのだった!!


   - 完 結 -




最後は激甘です。
ここまで読んで下さった皆様、ありがとうございます。

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27.不遜な彼(R)

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26.不遜な彼

そして、瑛輝はしみじみと、でも何か恐れるように、良太の耳元で囁きかける。
「以前にした・・・約束。覚えてるか?」
もちろん、忘れるはずがない。撮影終了の打ち上げの合ったあの夜に告げられてからずっと、心の中で繰り返し繰り返し甦っては揺さぶりかけてきたあの言葉。
・・・もしあの映画で、最優秀主演男優賞を取ることが出来たら、本当の本当に・・・、俺だけのものになって欲しい
良太はただ静かに瑛輝の問いかけに「ああ」と頷き返す。

「良太・・・。本当に好きなんだ。ずっと・・・・・。だから、本当に俺だけのものになって欲しい。」

ああ、分かってる。分かってるし、もうずっと・・・・。言われる前からそうだ。
なのに・・・、俺だけのものにって・・・・。
「瑛輝・・・。元から俺は瑛輝のものじゃないか。瑛輝が言えば、何一つ”NO”とは言った事もない・・・。瑛輝だって、そんな事重々知って・・・・。」
良太を抱き締める腕にぎゅっと力がこもった事で、咄嗟に続くはずの言葉を呑み込んでしまう。
「瑛・・輝・・・。」
「良太、そうじゃないんだ・・・。本当に・・・、心から俺だけを見て欲しいんだ。本当・・・、もうずっとずっと・・・・。狂おしいほど好きなんだ。惚れてんだ・・・・。それに・・・、俺にはお前でしかダメなんだ・・・・。」

よりぎゅっと抱きすくめられて、その息苦しさなのか、瑛輝の本当の自分に対する切実な思いなのか分からず、ただその腕に身を任せる。
けれども、後からやけに”俺だけ”の”だけ”や”お前でしか”の”でしか”という部分だけが、強く心の中に響いてくる。
「瑛輝・・・・。」
呟きと共に、そっと瑛輝の背中に手を忍ばせ、肩に顔を埋める。
すると、瑛輝は少し安堵したかのように、ぽつりぽつりとかつての自分を告白し始める。

「良太・・・。初めて声を掛けた時からずっと・・・。いや、出会った時にはもう、惹かれていた。覚えてないかもしれないけど、入学式で隣り合わせた時から気になって、その後も見かける度に目で追って・・・・。いわば一目惚れというヤツなのかもしれないけど・・・。」
「そんなワケ・・・ない・・・。」
「ああ、ズルいよな? あんなアプローチしておいて・・・。でも、嘘じゃない。素直になれなかったんだ。でも、こんなにどっぷりはまり込んだのは、やっぱり関係を持つようになってからで・・・・。」
「でも・・・・。」

「分かってる。あんな扱いされてては、そうなんて思えない。分かってる。でも・・・・。虚勢張るしかなかったんだ。お前に『惚れてるだろ?』って言う事で、自分にお前の目が向いていると言い聞かせて・・・。少しでも惚れられてると思いたかったんだ。」
傲岸不遜な仮面の下の素顔が明かされていく。瑛輝はずっと自分を守るために、その仮面をかぶり続けてきたのか・・・。傲岸不遜な自分を演じてきたのか・・・。
こんなにモテる男の不器用さや、瑛輝の弱さが伝わってきては、良太の心を愛おしさで一杯にする。

「でも・・・・・。」
「でも・・・?」
「他のヤツに寝取られてはじめて、自分の愚かさに気付いた。悔やんでも、どうしても取り返しがつかなかった。それに、決定的に自分と良太とでの思いの深さの違いを思い知らされた。」
「・・・違う!」
「違わない、違わない。そんな都合良く、自分と同じだけ思ってもらおうなんて、虫が良過ぎる・・・・。」
瑛輝は苦しみを噛みしめるように、天井を仰ぐ。

「瑛輝、違う。本当に違う。俺も・・・、本当に瑛輝の事を好きだったから、愛されていない事が辛くて・・・・、魔が差した。あの申し出をはねのけられなかった。少しでも他で叶わない思いを満たそうと思ったんだ。」
「そうか・・・・・・。脈はあったのか・・・。」
後悔とも取れる瑛輝の口惜しさが、文句とともに吐き出された吐息のその湿った温もりから、薄い自分の肩を通し伝わってくる。
「あったって、そんなの重々承知してる事だと・・・、思ってた。でも、瑛輝? 他では全然ダメだったんだ。あの時も、その後も・・・。何年も・・・・・。誰と関係しても、ちっとも埋まらなかった。俺も瑛輝しかダメなんだ。」
「そうか・・・・。少しは思われてるって、自信を持っても・・・・、良いのか・・・。」
ふっと瑛輝の顔に笑みが浮かぶ。積年の思いを噛みしめているような、辛さや悦び・・・多くの思いを含んだそれは、複雑過ぎて一重に言えない重みがある。
「瑛輝・・・。」

「ああ、あの時、身を引く必要なんてなかったのかもな・・・。お前を捨てるようにフッたのは、何も自分のプライドを守るためじゃないんだ。愛されてもないのに、このまま無理に繋ぎ留めておくわけにはいかないと思ったんだ。あんな言い方でしか出来なかったけど、ああでもしなければお前を解放してやる事は出来なかったんだ。でも、俺も何年経ってもダメだった。どんなに忙しくさせても、忘れられなかった。それどころか、何であの時引き下がったんだろうって、何で縋らなかったんだろうって・・・。何も良太、お前に本命が現れたワケじゃないのに・・・、って・・・・・。」
瑛輝の当時の忸怩たる思いが、堰を切ったように溢れ出し、良太の心にぶち当たる。
慰めの言葉をというわけでもないけれど、胸が締め上げられ、何一つ言葉が出て来ない。

「だから、O&Fの製品を使い出した。」
「えっ・・・。でも・・・・。俺の就職先なんて・・・。」
「知ってた。忘れなきゃと思いつつも、卒業の時にどこの内定もらって、どこへ行くか、ちゃんとアンテナ張って把握していた。」
瑛輝はそう漏らしながらも、自分の諦めの悪い不甲斐なさを恥じ入るかのように、またも自嘲気味の笑みを漏らす。
「たまたまO&Fは一般の世に出まわる食品や非食品などの製品が多々あったから、本当。片っ端から手に取った。間接的にでも、良太。お前を感じたくて・・・。少しでも繋がりを持ちたくて・・・。」
「瑛・・・輝・・・。」
「ああ、気持ち悪いだろ。でも、切実。・・・ああ、料理始めたのも、実はこれがきっかけなんだ。安直だろ、本当?」
あんなにちやほやされているというのに、瑛輝も一皮抜けばただの純情な男。

「安直じゃない。でも、俺は逆に・・・、避けた。目に入って来るもの一切シャットアウトした。TVも本も、映画も・・・。辛かったから。」
「そうか・・・。俺は全く自分に関心ないお前にまた、打ちのめされたけどな。」
もう何度目か分からない程の苦笑が瑛輝から漏れる。
「じゃ・・・。瑛輝は、あの番組で愛用してるって言ったのも、俺のため・・・だった。から・・・。」
「そう。結果的にはCMのオファーがやってきて、本当舞い上がった。いよいよ運が向いてきたって。そして、また縁が出来るなら、今度こそ何が何でも縋ろうって・・・。確率は低いと思ったけど、万障繰り合わせて時間を作って、一か八かで社内見学も申し出た。でも、それで良かった。運はやっぱりあった。そして、縋って良かった。」
「瑛輝・・・。縋るって、そんな事・・・。そんな事しなくても、好きなのに・・・・。」

「良太、愛してる。」
「瑛・・輝・・・。」
「ああ、本当愛してる。藪坂瑛輝の格好悪さも何もかも・・・。お前になら何だって曝け出しても良い気がする。本当は惚れたヤツの前ではキメなきゃいけないのにな・・・。」
飾りもないもない笑い声に、瑛輝そのものを感じる。
「それで・・・良い。愛してる、瑛輝・・・。」
最後の方は唇に絡め取られ、深く口腔内を愛される。
けれども、まだ良太には、瑛輝に聞いておきたい事がある。すぐにでも火がついてしまいそうな自分を制して、どこか咎めるような口調で瑛輝に詰め寄る。

「瑛輝? もしだよ、賞が取れなかったら、どうするつもりだったんだ? 結果良ければ全て良しだけど、ダメだったらまた・・・・。俺を振り回すだけ振り回して、去っていくつもりだった? ・・・・そんなの、俺の気持ちもむくわれない!!」
「いや、そんなつもりはなかった。だって、お前に本命が現れるまでは、どこまでも・・・。恥も外聞も捨てて縋るつもりだったから。」
「じゃ、自信があったという事?」
「いや、ない。そんな確証なんて、ないだろう? ただ、たとえ二股されても、三股されても、それは仕方がないかなって。負けた俺には言う資格はないかなって・・・。前にも言ったけど、あの作品にはお前への思いを乗せて演じたんだ。だから、それだけの信念を他に認めてもらえないようなら、所詮俺も思いもそれだけの価値はないと思ったんだ。だって、俺にとって、あのヒロウインは”お前”なんだから。それに・・・・。お前にそんだけを求めるなら、それなりの足がかりやら、収入、将来性も必要だろ? 本当、他のヤツにみすみすくれてやるのは嫌だけど、それくらいしなきゃ・・・・、ダメだろ?」
「馬鹿・・・・。」
傲岸不遜な彼らしからぬ発言。それを自分がさせているなんて・・・・。

ああ、愛されている。

「瑛輝? でも・・・。俺、大学の頃みたいく純粋でも従順でもない。俺・・・、変わったんだ。今は人からキツイ! 冷徹だって言われるくらい・・・、シビアな人間だよ? それでも、愛してくれる・・・。」
良太の突き放すような言葉に、堪らず再びきつくきつく抱き込む。それこそ、声を振り絞って、縋りつく。
「でも・・・。好きなんだ、好きなんだ。お前しかダメなんだ。」
心に沁み渡るような真摯な叫びに、もう何も言う事はない。
「なら、良いんだ。愛してる。瑛輝・・・。」
良太も背中にまわした手に力を込め、抱き返す。
そして、再びどちらともなく唇を重ね合い、深く深くお互いを感じ合うのだった。

   * * *




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プロフィール

ばけもぐ

Author:ばけもぐ
隠れ腐女。オリジナルのBL小説を創作しています。
傾向;男臭い/強気受け多し。切ない系~爆笑系。リーマンもの、体先行型多し。ハピエン。
拙い作品ですが、楽しんでいって下さい。
尚、誹謗中傷、未成年の閲覧、画像の無断転用はご遠慮願います。


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