『フェイクデレラ』番外b-5(R)(完)

こちらは、BLのRシーンとなっております!
文章を折り畳んでおりますので、BLにご理解があり、年齢を満たされている方のみ、「続きを読む」にてご覧下さい!

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『フェイクデレラ』番外b-4(ややR)

引き続き濡れ場ではありませんが(場所は濡れてますけどね!)、ところどころにR語句が含まれます。ご注意下さい。




「えっ? 何、何? 陽太郎、今、何て?」

早急に求めたくなる自分に、どうしても歯切れが悪くなってしまった。

「だから、……たい」
「ん?」
「…したい。……実と、ここで、…したい!!」
「えぇーーーーーっ!!」

それでも何回かやり取りする内に、ようやく言わんとする事が伝わったようだ。
実は、事情を呑み込めたと同時に慌てふためき、その勢いまま後ろに飛び退いた。だから、それでまた派手に尻餅を付き、今度は見え隠れどころか中の全てが顕わになった。
薄い茂みに形の良い雄、キュっと閉まった蕾。

(あーーーーーっ!!!)

どれにも、どうしようもなく焚き付けられた。

「んっ、わーっ、わーっ、わーーーっ!! よ、陽太郎、見た? …っ、んーーっっ、どうしよう!! はっ、恥ずかしい!!!」

こういう初心な反応を見ると、どうやら実は露天風呂には本当に陽太郎と一緒に浸かるだけだと思っていたらしい。
だからこそ、予測不能な事態にここまで取り乱すのだろう。

けれども、恋人と一緒に入浴といえば、する事は決まっている!

未だに往生際悪く、必死に平静を取り繕おうとしている様が、可愛くて仕方がない。
しかも、実は狼狽するあまり、また突拍子もない行動に出る。陽太郎の元からスルリと逃げ出し掛け湯をすると、温度も確かめずザバンと湯船に入ってしまった。

「あっ………」

幸い跳び上がる程の熱さではなく、長湯し易い温度だったようだが、眼鏡の存在すら忘れているのだから、途端に湯気でレンズが真っ白に曇って、今の実は隙だらけだ。

「ちょっ、ちょっと待って……、実!!」

陽太郎も慌てて掛け湯をして、入水する。
背後から迫ると、いとも簡単に捕えられた。細い腰に手を回し、自分の方に引寄せると、実のお尻が湯から顔を出し、陽太郎の目に顕わになった。

「ぎゃぁっ……。陽太郎っ!! は、は、は、は、放して!! 恥ずかしいっ……」
「えっ、でも…。ついでだし、さっき転んで打ったところも見ておかないと!!」
「えぇっ!! い、良い。だ、大丈夫だから、良い!」

逃れるのに、ここまで必死になられると、切ない。
湯気を奪う冷ややかな風が、さっと吹き抜ける。

ああ、実と俺とでは、温度差がある…。

「………み、実っ!!」
青ざめ、唇を噛み締める。

(拒まないで、逃げないで……)

「よ、陽太郎?」
心配そうな顔をして、実が陽太郎を振り返る。

「な、何でもない…。う、浮かれ過ぎたから……」
「陽太郎?? あ、あの…」
「ん?」
「ちょ、ちょっと……、恥ずかしかっただけだから……。大丈夫…。ほ、本当に、嫌だったわけじゃないから、その……」
「……うん」
「陽太郎の事、好きだし…。重たいなんて、思ってないから!!」

(実………)

実は顔を真っ赤にし、思いっきり照れながら告白すると、今度は恥じらいながらも素直に身を任せてくる。

「あっ、赤く…、なってない?」
「う、うん。少し…。少し、赤くなってる……。でも、擦り剥けてはないみたいだから…。どう?お湯は滲みない???」
「ぅっ、うん……。大丈夫みたい…」




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『フェイクデレラ』番外b-3(ややR)

濡れ場ではありませんが(場所は濡れてますけどね!)、ところどころにR語句が含まれます。ご注意下さい。




もちろん、眼鏡を外したら視界が効かないのだから、何かと危ない。
だが、それ以上に、水着も付けていない裸姿を他の男には見せなくはない。
そうでなくとも、あの容姿だ。必要以上に目を引く。その気がない男でも、実のソレには釘付けになってしまうに違いない。

(ああ、やっぱり…。明日も、美術館にしておこう!!)

何のための温泉地か…。それに、ユネッサンスには水着ゾーンもある。
とはいえ、入浴の際には眼鏡を外してしまうのには変わりない。やはり嫌だ。
折角二人きりだというのに、こんなところにまで来て始終他の男の目を気にしていないといけないのも嫌なら、女の子達に逆ナンパされては堪ったもんじゃない。

そんな陽太郎の気も知らずに、実は部屋に入るや否や個室露天風呂を目にし、「陽太郎、すごいね! 部屋に露天風呂が付いているなんて、贅沢で素敵だね!」と歓喜の声を上げる。
(気に入ってくれたのなら、良いか…。一安心だ!)

だから、つい下心に任せて、冗談交じりに「折角だから、早速一緒に入ろうっか?」と誘えば、実はアタフタとし、顔も茹でタコのように真っ赤にさせて目一杯照れた。

「っ…、実………。っっ…!!」

あまりにもその様子が可愛くて、ふざけて脱がしに掛かった手も、思わず止まってしまった。
自分でも、下半身にどっと血が集まるのが分かった。

(ヤバっ………。洒落にならない!)

すると、実はその僅かな隙に、挙動不審になりながらもいそいそと素っ裸になり、陽太郎の手から逃れるようにして、大慌てでその露天風呂へと一目散に走っていった。

「えっ、あっ…。でも、実…………」

声を張り上げた時には、やや遅かった。派手な音がした。
実は見事なまでに濡れた床で滑って転んで、可愛いお尻を強打していた。

「ぃっ…………」

痛みに顔を歪め、薄らと目尻に涙を滲ましている。相当、痛かったようだ。
しかも、外すのをすっかり忘れている眼鏡が、その衝撃で鼻先までズリ落ちている。至極滑稽な様だ。
けれども、どんなに滑稽だろうが……。

(ヤ、ヤ、ヤ、ヤバっ…。マジで、ヤバっ……。本当、洒落にならない!!)

しかも、タオルの隙間から見え隠れする秘部に、釘付けになった。
またしても、瞬時にして血が滾る。腰に感じた鈍痛に、自ずと前かがみになる。
陽太郎こそ、前を抑えていなければ、天を仰ぐ大事なものがタオルの隙間からスルリと顔を覗かしそうだ。

「ぅっ………、くっ……」
「あっ、痛タタタ……。あれれ、何? 陽太郎? ……ああ、でも、また情けないところを見せちゃった………」
「えっ? 情けない?」
「う、うん…。ごめ…」
「いや、情けなくなんてない。それよりも、大丈夫? 痛くない?」
「う、うん、大丈夫。今度から気を付ける!」
「あぁ、うん………」

紳士然と取り繕っても、湧き起こった情動はなかなか収まっていきそうにない。
けれども、前を抑え込みながら実の元に近寄ると、もう片方の手で眼鏡の位置を直してあげる。
すると、極上の笑みが返ってきて、後ろめたさに恥じ入る。

(もちろん、身の心配はしているけど……)

「っ………、実……?」
「何? 陽太郎??」
「う、うん………」
「どうしたの? も、も、もしかして……。げ、げ、げ、げ、幻滅…、した?」
「いや、違う!」

上気した実の肌が艶やかで、どこに目を遣っても煽られる一方だった。
親切心もそうは保ち続けていられなくて、その先を求めたくなった。

「………たい」




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『フェイクデレラ』番外b-2

だから、想いが通じた今も 、なるべく“セーブしなきゃ…”と自らを戒め律している。
それくらいで、丁度良い筈だ!
それすらもしなかったなら、本当に愛想を尽かされる……。いや、今頃そうなっていても、おかしくない!

変われよ、俺!! ……少しは成長しろ! 重過ぎる!
ごめん…、実………。

だから、日々襲ってくる“この腕の中にギュっと閉じ込めたい”という衝動を、どれ程思い留まってきたか…。
それなのに、剛力の実へのちょっかいを見ると、どうも収まりがつかなくなってしまう。

(くそ、くそっ! あの人、本当に邪魔だ! ムカツク!!)

沸点を振り切り、衝動に走る陽太郎に、実は「大丈夫、僕も陽太郎が好きだから」と言ってくれるが、陽太郎の想いの激しさにアプアプと溺れそうになっている姿を見ると、後でどっぷりと後悔する事になった。

だからこそ、剛力の手の届かない旅行に、二人きりでゆったりと行きたかった。

宿泊込みで、会社の同僚とは簡単にバッティングしない遠いところ…。
いや、それだけじゃない。これは実がサギリだった頃から、どうしてもしてみたかった陽太郎の儚い夢だ。

恋人らしいデートの延長……。

それこそ、サギリの時にそんな提案をしようものなら、一蹴されていただろう。言い出す事さえ出来なかった。だから、それへの憧れも一塩だった。
それに、想いが通じ合った今となれば、より一層そんな恋人らしい一時を実と味わってみたかった。

とはいえ、実には緊張した面持ちで恐る恐る持ち掛けた。自分は押しが強いタイプだから、つい押し切ってしまいがちだけれど、やはり相手が心から望んでくれていないなら凹む。
けれども、そんな事は杞憂で、実は照れ臭そうにしながらも「うん」と快諾してくれた。

嬉しかった。…本当に、嬉しかった。念願叶った!

その後、二人で一生懸命旅行のパンフレットを見比べて選び、箱根へとやってきた。
もちろん、二人きりという事に重点を置いたから、バスツアーではなくシンプルに宿だけのプランだ。
そして、その移動手段もレンタカーを借りるという手もあったけれど、箱根登山鉄道に乗ったりするのも旅情が掻き立てられ、いわば旅の醍醐味となる。そう思って、多少面倒ではあるものの、公共交通機関を利用する事にした。

そして、初日の今日は、その登山鉄道からロープウェイを乗り繋いで、大涌谷にまで足を延ばした。
眼下に広がる絶景はもちろんの事、モクモクと上がる温泉湯気やゴツゴツとする岩肌に目一杯の自然を感じ、思いの外感動した。

いや、実と一緒だったから、より心が動いたのかもしれない。素敵だった。
思わず込み上げてきた情に、目頭が熱くなるのを感じたくらいだ。

そして、その後は麓にある強羅温泉宿へと向かった。そこで一泊する。
だから、明日は箱根ユネッサンスに行っても良いし、彫刻の森美術館などに寄った足で、駅前にある土産物屋をぶらついて帰るのも良い。
特に予定を決めているわけではないから、実の体力に合わせて行動するつもりだ。

(でも、大丈夫かな? テンパるよな、俺!!)

気付かれないよう、こっそりと深呼吸をして、気を落ち着かせる。
何といっても、宿だ。どうしても心が浮付く。
しかも、その宿だが、ちょっと奮発した甲斐かあって、全室に露天風呂が付いている。
恋人にはもってこいの設備だけれど、楽しいというよりは…。

その方が何かと安心だった。

実の事だから、安直に「大丈夫!」なんて言いそうだけれど、眼鏡なしで男風呂をうろうろとさせるわけにはいかない。危険過ぎる。

(いや…、どちらかと言えば、俺が嫌だ!)




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『フェイクデレラ』番外b.【念願のお泊り旅行】-1

b.【念願のお泊り旅行】(陽太郎視点)


(サギリ……)

一方通行で叶わない、捕まらない……。

(サギリ…、サギリ……)

………攫ってしまいたい!!

諦めなければならないと、必死に忘れる努力までした恋だったけれど…。
……報われた。あの叶う事がない思えた想いが、報われた。

(……信じられない。ああ、実…、好きだ………)

筧陽太郎は今、“サギリ”として追い続けていた最愛人、真鍋実と付き合っている。
これは、大の付く程の逆転劇だった。

自分達の出会いは、クラブだ。実は自らの存在価値を見出した偽りの姿“サギリ”として、陽太郎の前に現れた。
けれども、実は陽太郎からの重過ぎる想いと本当の自分とのギャップに苦しみ、霧の如く忽然と姿を消してしまった。

陽太郎が愛したのは、サギリの本質部分“実”だったというのに……。

けれども、運命的な再会で、その擦れ違った想いが交わった。
(……ああ、幸せだ! 今、俺は幸せだ!)

とはいえ、今でも実は本来の自分に自信が持てないのかもしれない。
ふとした折りに、「こんなに抜けてる僕で、本当に良いの?」などと、言う事がある。
だが、そこが良いのだ。

………癒される。

実のそんな人間味ある可愛らしい部分に触れると、心底ほっと出来た。
気負わなくても、良い!
陽太郎は社交的で器用、外見も派手だが、本質的な部分ではそうした落ち着けるところを欲しているのだろう。だから、実に惹かれる…。
とはいえ、当の本人は、自分のそんなところが嫌いなのに違いない。

それに、実は気付かれていないと思い込んでいるようだが、サギリの頃から驚くような失敗を度々陰でしていた。

それを陽太郎が偶然発見しても、実は必死に隠しているようだったし、一歩たりとも内に踏み込ませまいとして壁を作っていたから、冗談めかして指摘するのはもちろんの事、フォローする隙さえ持たしてもらえなかった。

どんなに頑張っても…。どんなに入り込みたくても……。

それどころか、常に一緒にいるのも辛いと言わんばかりで…。一刻も早く別れたそうな素振りを見るに付け、どうしようもなく虚しくなった。

報われない………。

本当に、自分とは真逆で、辛かった。

とはいえ、今思えば、サギリのあの失敗は実がカバーしきれなかった部分だったのだろう。そんな爆弾的本質を抱えて、実は極力失敗しないようにと、恐らくかなりの無理をしていたに違いない。
実も実で、苦しんでいたのだと思う……。

だから、ありのままの姿となった今といえば、そのミスも二倍、三倍…。
それでも、一応は気を付けているのだろう。傍目からも、良く分かる。仕事の時には、サギリの時と同じくらい気を張り臨んでいるのを感じる。
だから、その緊張の糸が切れた私生活になると、もう……。

だが、これまたそんな姿が、堪らない……。
恋人の欲目と言われようが、何だろうと可愛くて堪らないのだから、仕方がない!
……癒される!

(だけど……、益々こんなに惚れ込んでしまって、ヤバいよな?)

陽太郎の想いは、そうでなくても重過ぎる。自覚もある。
だから、どちらかといえば、その重過ぎる愛が負担になって、そのうち愛想を尽かされてしまわないか、気が気でない。不安だ。

それに、自分と実…。本当の事を言えば、今でも想いに温度差があるように思えてならない。

(やっぱり、俺の場合、好き過ぎて…。ちょっとヤバいよな? 本当、重過ぎる……)




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ばけもぐ

Author:ばけもぐ
隠れ腐女。オリジナルのBL小説を創作しています。
傾向;男臭い/強気受け多し。切ない系~爆笑系。リーマンもの、体先行型多し。ハピエン。
拙い作品ですが、楽しんでいって下さい。
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