探偵GJ・あとがき(絵)

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【あとがき】


『探偵GJ』を最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

今回の『探偵GJ』はどちらかと言えばコアなテーマの作品だったかと思いますが、いかがでしたか?
私としては、お話に仁科×野崎が絡んだ事でSMジャンルに挑戦する事が出来て、とても有意義な執筆経験となりました。

と言いましても、私なりの解釈で綴っておりますので、本格的なSMワールドとは異なるかもしれません。
それでもみなさんに、“ 一見痛々しい行為のように見えても、そこには確かな愛があるのだ“という事が伝わっていましたら、私としては万々歳です。
更に言うなら、この作品を通してSMものが苦手な方の新境地を開く事が出来ていたら、とても嬉しく思います。

そして、欲張りにもダブルカプ仕立てにする事で、綴れなかった仁科×野崎カプのその後を語る事が出来たのも良かったです。

……どうやらあの二人も幸せに過ごしているようです! 笑

さて、もう一つ、この作品で書けて良かったと思う部分があります。
いつもとは少々異なる恋愛の形とでも言いましょうか?
私の今までの作品は全てが攻めも受けもお互いの気持ちを示し合って、ハッピーエンドで結ぶという形を取ってきました。
今回のように“言葉はもう少し待ってくれ”というので結ばれるのははじめてです。

実際、恋愛にはいろんな形があって、告白なしにいつの間にかに付き合っているというようなものもありますよね?
そういう私もお見合い結婚だったので、主人とは告白どころかプロポーズの言葉もない関係です。
けれども、早くも10年選手。一応、赤い糸が繋がっていたようです。笑

というわけで、創作BLのカプもいろんなお付き合いの形があって良いと思いましたし、何よりも理想でしょうが“好きだと言わなくても理解してくる攻め””言葉に頼らず、精神的に通ずる仲”というものを書いてみたかったのでそうしました。

腐、腐、腐…。私もGみたいな前向き人間にまるっと包み込んでもらって、全てを引き上げてもらいたいわ~~~~。
という事で、三枚目に見えて頼もしくも良い男のGに、私も惚れてしまいそうです。笑

とはいえ、現実社会では基本的に言葉にしなければ伝わらないですよね?
逆に、余計な事をついと言って失敗してしまう事もある。
そんな事、私の場合は夫婦間で日常茶飯事です。笑

という事で、いろいろと詰め込んで『探偵GJ』も何とか完結する事が出来ました。
良かった、良かった。
貴重な自由時間を割いて、こちらの作品を最後まで読んで下さったみなさまには、感謝・感謝です。
本当にありがとうございました。
m(__)m



※ 本日、帰省します。up確認は出来ないのですけど、それまでに完結出来て良かった~~。では、いってきます!




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99.探偵GJ(最終回)

そんな勇人を見兼ねて、剛力が有無を言わさぬ早さで手伝う。
あまりにもの手際の良さに、悪態を付く暇もなかった。

(あっ、甘やかして……)

甘過ぎるよ。
大体、勇人にしてみれば、こんなに甘いシチュエーションなんて生まれてはじめての事だ。
文句を言うどころか、頬が赤らむのも抑えられずに動揺するばかり。

ガラじゃねぇ…。

剛力が敢えてそれに気付かない振りをしてくれるのは有難い。
けれども、今日だけは例外。

き、気付いても構わねぇーよ……。

「あっ、あのさっ、……爽丞?」
「えっ、えっ、何? Jちゃん、仕事前だっていうのに、改まって俺の名前呼んでくれるの? でも、一体どうしたの?」

確かにその通りだ。
仕事を前にして、勇人が下の名前を呼ぼうなんてイレギュラーだ。思いも依らなかったのだろう。

「仕事前に何だけど……。言っておかなかったら、そのタイミングを一生失ってしまいそうだから…。いっ、今から言う事はGに対して言う台詞じゃねぇ。そ、そう思ったから改まって………」
「うん、分かった。聞くよ、聞く。心して聞くから、Jちゃん! 耳の孔かっ穿って、よ~~く聞くから言って! つーー事は、俺っちも今は“勇ちゃん”のが良いかな?」
「っ…。それはダメだ、ダメ。しっ、素面じゃ…………」
「アイアイサー」

どことなく寂しそうな表情をした剛力に申し訳なくなった。

「悪い…。きっ、聞かれなきゃ、本当のところは構わないんだ。だから、お互いに認め合うような普段でもってヤツは、もう少しだけ待ってくれ。多分、直ぐに慣れるから」
「Jちゃん…」
「わ、分かったなら………、ちゃんと聞けよ!」
「アイアイサ~~~」

そう、裏を返せば、職務中以外は見て見ぬふりしてやる。
だから、いちいち了承取らずに、遠慮なくそう呼べば良い。

「で、で、で、Jちゃん、爽丞として聞く事って、何?」
「う、うん……」
「大事な事なんだろ? もう話の腰は折らないから言って!」
「うん、分かった、爽丞…」
「うん」
「さっき言った通り、名前だけじゃなくて、もう少ししたら俺の気持ちもちゃんと伝える」
「うん」
「だから、本当にもう少しだけ、もう少しだけ、待ってくれ。そうしたら、俺も強くなれるから…」
「分かった。分かってるよ。それで良い。俺っちはいくらでも待つよ! 白髪爺になるくらいまででも……」

ニッカリ。
いつもの満面の笑みをくれる。それに力をもらって、言葉を続ける。

「だからさ、この張り込みが終わったら、本当にここに荷物を運んで来いよ。俺も、手伝ってやるから!」
「Jちゃん!!!」
「いっ、一緒にいてくれるんだろ? 面倒、見てやるから」

どちらの面倒を見る事になるのだか。

「確認?」
「…っ」
「もち、もち、もっちーーーー!! 間違いだったって言っても、前言撤回はさせないよ~~。しかも、張り込みが終わったらって、待てねぇ、待てねぇ。今日にでも押し掛けるもんね~~~」

そうなれば、大ぴらに“勇人”“爽丞”と呼び合う日も近いに違いない。
そう、そんな日は自然とやって来る。
もう少しの時間と強さ、勇気をもらって、勇人も前に一歩踏み出そうと思う。

「そっ、それだけ…」
「うん…」
「ほっ、ほら、G! いつまでも油売ってねぇーで、行くぞ! だから、お前は今日、俺の脚になれ!」
「アイアイサーーー!!」

“俺っちに掴まって”とばかりに差し出された背中に飛び乗る。
剛力は本業のパートナーとしても心強い味方だ。今までみたいに捨てバチな姿勢ではないけれど、剛力さえ近くにいてくれれば不安は全くない。

だから、今夜もいざ現場に急行だ!


   - END -





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98.探偵GJ

「こら、バカG! お前とエチして……、すっかり真っ暗になってんじゃねぇーの。今、何時だって聞いてんだろ?」

傍らに寝そべる巨体に向かって怒鳴り上げる。

「何時って、起きたばかりで…。だろ? それに、そんな大声で喚いたら、頭にキンキン響いて痛いって」

のんびりとした声が返ってくる。

「なっ…。俺の声がキンキンと響くだろうが、関係ないだろ? 何、悠長な事を言ってんだよ! 早くそこにある時計寄越せよ!」

剛力の体が邪魔になって、肝心な置時計の針が読めない。
焦る勇人とは真逆。この男は、この期に及んでも全く動じていない。もっそりと体を動かし、言われた通りに時計をこちらへと手渡す。

「ほい、Jちゃん! どうぞ、どうぞ。これで良い?」
「ほいって、呑気に……。全然良くねぇーよ。…って、あーーーーーーっ!! やっぱり、こんな時間になってんじゃねぇーか! てめぇ、何で今まで起こさねぇーんだよ!」
「起こさないって…」
「起こせよ! お前だって、今日の仕事の予定は頭の中にちゃんと入ってんだろ? というか、入ってないとは言わせねぇ。あれ程、今晩から別の現場になるって言ってあっただろ? なのに、どうするんだよ。こんな時間になって!!」
「へい、へい」
「へいへいじゃねぇーよ!」

思った通り。時計の時間は、今直ぐにでも現場に向かわなければならない時間だ。

「で、で、で、で、でもぉぉぉぉ~~~。真昼間から、あんな可愛い態度でエッチを仕掛けてきたのは、Jちゃんでしょ? 俺っちは枯れたオッサンじゃないから、それで何もしないでいるなんて無理だよぅ。ねっ、ねっ、無理っしょ?」
「それで疲れる事したから仕方ねぇって言うのかよ! 俺達はプロ……」
「はい、はい、はい。無駄に怒らない、怒らない。それこそ、過ぎた事を言っても仕方がないっしょ?」
「っ…」
「でも、今日のJちゃん! 思い出すねぇ~。本当凄かった。可愛いなんてもんじゃないよぅ~~~! あーーんな、あーーんな……」
「っっ…」

そんな色惚けた事を呟く剛力の顏めがけて、手元にあった枕をボスと投げ付ける。
見事な顔面キャッチだった。

けれども、剛力の言う事は間違っていない。確かに仕掛けたのは勇人だ。
それに、優しい男だから疲れ果てて寝込んだ勇人を思って、わざとギリギリまで起こさないで寝かせてくれたのだろう。
だから、あと数分。それでも起きなかったら、悪戯を仕掛けて勇人を深い眠りから目覚めさせてくれていたに違いない。

(コイツに限っては、自分だけ行くなんて事はしないだろうな……)

寂しがり屋の勇人の性格をよく心得てくれている。
そうでなかったら、剛力の優しさからすると、起こさないで一人そっと出勤していただろう。

良かった。置いていかれなくて…。

放っていかれたら、捨て猫気分で、思いの外傷付いていただろう。
また頑なに心を閉ざしていたかもしれない。
そんな面倒な勇人の性格を理解してくれているのが、とても有難く、嬉しい。

俺……、絶対に顏がニヤけてんな…。

「っっぅ…。分かったなら、無駄口叩いてねぇーで、さっさと服を着ろよ! ほら、浮気調査の裏を取りに行くぞ」
「アイアイサー!」

某大病院の医院長夫人からの依頼だ。これから旦那である医院長の素行調査に出るのだ。
剛力は強靭な白い歯を覗かせ敬礼すると、その辺に脱ぎ散らかしてあった服をパパッと身に引っ掛ける。

どちらかといえば、いつまでもまごついているのは勇人の方だ。
なかなか指先が上手く動かない。
思っていた以上にスタミナを消耗しているようだ。




※ 『狂喜の的』へと続きます!

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隠れ腐女。オリジナルのBL小説を創作しています。
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