40.フェイクデレラ(R)

こちらは、BLのRシーンとなっております!
という事で、文章を折り畳んでおりますので、BLにご理解があり、年齢を満たされている方のみ、「続きを読む」にてご覧下さい!

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その夜、実は家で一人泣いた。
溢れる想いに心を掻き乱されて、切なくて、辛くて…。声も上げずに泣いた。
そして、陽太郎を想って、また躰を慰めた。それも、後孔に指を入れて…。
自分でそこを慰めるのは、これがはじめてだった。
けれども、今日ばかりはどうしてもその欲求を止められなかった。

「っ……、ぁっ……、ぁんっ……」

奥までしっかりと差し込み、穿ち上げる。
陽太郎の姿を思い浮かべて…。

そして、その幻影を追って何度も指の抽挿を繰り返せば、実の躰も面白い程どんどん熱を帯びていった。
額にびっしりと浮かび上がった汗が、僅かな身の振動で振り落ちていく。そして、ポタリポタリと、その雫が実の内股を濡らした。

「………っ、ぁぁっ……」

実は、自分自身をもクチュクチュと扱きながら、同時に後孔を激しく慰める。
けれども、どんなに身は高まっても、心は満たされない。

因果な事に陽太郎と再会し、関わり合いを持てば持つ程、その想いも強くなっていく。
そりゃ、そうだ。サギリとして陽太郎に接していたのは、週末に限られた僅かな刻だけだった。今の方が、職場やその仕事帰りに毎日顔を合わせて、遥かに長い時間を共有している。
想いが深まっていくばかりでも、おかしくはない。

だが、この想いは報われる事はない。

そんな寂しさに、後孔に忍ばした指で陽太郎の動きをなぞる。
激しく…。何もかも奪い去るように……。

「ぅっ…、ぁっ、ぁっ……」

もちろん、どんなに穿とうと、満たされない事も良く分かっている。
実の中を犯しているのは、陽太郎ではないのだから…。

だからこそ、最後のそれだけは、寂しさに心身を持て余す夜が今までにも幾度となくあっても、何が何でもと自らに禁じてきたのだ。
けれども、今日はその禁忌を破る他なかった。
陽太郎とデートし、自分の想いが報われない事を再認識させられては、どうしてもその遣る瀬無さを紛らわせる事が出来なかった。

だって、僕も恋する人だから…。

(ああ、でも…。満たされない、満たされない…)
「ふっ…、ぁっ、ぁっ……、ぁぁっ………」
中を強く穿きながら、より一層の虚しさを募らせて、心の中で涙を流す。

……何、やってるんだろう?
僕は、“サギリ”しか見ていない陽太郎から、逃げたというのに……。
今になっても、こんな……。
ああ、何でこんなに………。

けれども、こんな風になるまで、陽太郎を求めていても、再び陽太郎の前に“サギリ”として現れようとは思わない。
そう、サギリとなって、陽太郎の前に姿を現すのは簡単だ。それで、抱いてもらうのも…。
けれども、実は……。

(単に、陽太郎に抱かれたいわけじゃない!)

“サギリ”になれば、また“サギリ”としては愛してもらえる。
けれども、そんな事をしたって、堂々巡りだ。
実としては、陽太郎に選ばれない。実としては、抱いてもらえない。

そう…、偽る虚しさを知っているから……。

「っ……、ぁっ、あぁぁっ………」
達した時には、さすがに実の視界も涙でひどく霞んでいた。
ヌルリと濡れた掌と同様に不快で、それが実の心をまたしても切なく締め上げた。

(本当の僕(実)を愛してもらいたい……)

   * * *




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テーマ : 自作BL連載小説
ジャンル : 小説・文学

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ばけもぐ

Author:ばけもぐ
隠れ腐女。オリジナルのBL小説を創作しています。
傾向;男臭い/強気受け多し。切ない系~爆笑系。リーマンもの、体先行型多し。ハピエン。
拙い作品ですが、楽しんでいって下さい。
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