スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

42.澤木兄弟

 そんな外野の反応により一層混乱する啓一をよそに、森は「お料理男子仲間って事で、可愛い部下を手伝ってきますか」と告げると、怜二のいるキッチンへとさっさと行ってしまう。

「だ~~ね! 料理は得意なヤツらに任せて、俺はここでお兄さんと駄弁りながら寛いでいようかな」
「っ……」

 衝撃が大き過ぎてなかなか困惑の淵から立ち直れない。
 そんな啓一を、長瀬が袖をツンと引っ張って座らせる。どちらが客人なのか。

「だけど、澤木のヤツも恋愛対象をえらい手近なところで見つけたもんだと思ったけど、これだけ美人なお兄さんだったら、恋をするなっていう方が難しいかもね?」
「えっ…」

 長瀬のまたもの爆弾発言に、今度こそ啓一の思考が止まる。
 先程の意味深な怜二の視線で気付かなくても良い事まで気付いてしまったのだろうか。それでも、面と向かってここまではっきりと触れられるとは思わなかった。

「でも、俺達も仲良いだろ?」
「……お、俺達?」
「そう、俺と森課長さま!」

 長瀬はさばけた笑みを浮かべる。

「森とはさ、男同士だけど入社以来ずっと付き合ってるんだ。まっ、はじめは対抗意識剥き出しで競い合っていたんだけど」

 いきなりのカミングアウトに度胆を抜かれる。

「えっ…、付き合って………」
「そっそう。でも、単に仕事外での付き合いがあるっていう意味じゃないよ。俺達にはちゃんと肉体関係もある」
「っっ…」

 とんでもない内容だというのに、あまりにもあっさりと言われたものだから、普通の恋愛話でも聞かされているような感じがした。

「でもさ、仕方がないよね。いわゆる惚れた弱みだよね?」
「惚れた弱み…」
「まぁ、アイツの口が上手いっていうのもあるけど。自分が女役になるのは未だに抵抗があっても、それに乗せられてやっても良いかなって思えるし、アイツと一緒にいる時間が一番居心地が良いんだよね」
「……っ」
「半分ノロケ話だな。でも、本当の思い。分かる?」
「っ……」
「お兄さんもそれが分かってしまう時が来るんじゃないかって思うんだけど、アイツとなら世間的に禁忌だろうが、男のプライドを曲げようが、目を瞑っていられる。それこそ、望まれるんだったら何でも良いかってね、許せてしまうんだよね。惚れた身としては~~」

 こんな風に世間的にはマイノリティな恋愛だとしても、素直に自分の想いを受け入れらる人がいるのだと知る。
 四角四面な啓一としては、目から鱗だ。




 /  / 初回 / 登場人物紹介 / 総合目次1~3 / ※専用P2



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村

テーマ : 自作BL連載小説
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ばけもぐ

Author:ばけもぐ
隠れ腐女。オリジナルのBL小説を創作しています。
傾向;男臭い/強気受け多し。切ない系~爆笑系。リーマンもの、体先行型多し。ハピエン。
拙い作品ですが、楽しんでいって下さい。
尚、誹謗中傷、未成年の閲覧、画像の無断転用はご遠慮願います。


当ブログ目次↓
dreamtripbana.jpg

ランキング参加しています!
よろしければ応援お願いします!
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
人気ブログランキングへ


現在の閲覧者数:


おすすめトラコミ&サーチ
にほんブログ村 トラコミュ ボーイズラブへ
ボーイズラブ
にほんブログ村 トラコミュ BLイラスト・漫画・小説何でも書いちゃう!へ
BLイラスト・漫画・小説何でも書いちゃう!
にほんブログ村 トラコミュ 小説15禁・18禁(性描写あり)へ
小説15禁・18禁(性描写あり)






サイト
dreemtrip.gif

最新記事
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新コメント
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。