『澤木兄弟』番外b-8(ややR)

文中にR表現を含みます。ご注意下さい。
文章を折り畳んでおりますので、BLにご理解があり、年齢を満たしている方のみ、「続きを読む」にてご覧下さい!

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村




「ほら、汗をかけば、風邪の菌も一緒に体の外に出て、熱が下がるんだろ? だったら、一種のデトックスみたいなもんだ。……………って、怜二? ここまで言ってるんだ。抱いて欲しい」
「馬鹿だな、そんな事まで言って。嫌な筈がない。でも、参るな……。いつだって啓一には触れたいけど、今ばかりは参るな………」

 怜二は弱った声を上げた。

「だから、怜二!!」
「…っ、分かった。分かったよ。だったら、啓一は俺に風邪を移せ。そしたらこんな状態の啓一を抱こうとする、弱い自分を許せる。ちゃんと報いは受ける」
「だったら、いくらでも移してやる。だから、手加減なしに抱けよ、怜二…」

 人も変わるものだ。かつては無理強いしてきた怜二をあんなに許せなかったというのに、今の自分ときたら怜二に抱かれる事を切望している。
 もちろん、怜二とこんな関係になって、両親に対し申し訳なさや後ろめたさを感じないわけではない。
 けれども、そうと分かった上でお互いの気持ちを受け入れようと思ったのは自分だし、後悔はない。

「………ふんっ、怜二……」
「啓一………」

 怜二が体を啓一の上に覆い重ね、口付けをする。
 熱で乾いた口の中も、やや体温の低い怜二の舌を追っているうちに潤っていく。
 その上、お互いに躰を摩り合えば、甘くて、熱くて…。あっという間に全身が汗ばんだ。

 それから時間も忘れて、啓一達は夢中で求め合った。
 おかげで想定していた以上に汗を掻いて、体から悪い菌も心の閊えも、全て出ていたような気がする。
 心に残ったのは満たされた想いだけ。
 筒井のちょっかいもたまには役に立つ事があるようだ。

 とはいえ、啓一の健康状態が良くなかっただけに、事が終わるや否や甘い余韻を楽しむ間もなく身を拭き清められ、また雪だるまのように布団に包まれて寝させられた。
 怜二のこういうところは、やはり心配性過ぎてなんだなと思う。

 それに、案の定、数日後に怜二が熱を出して臥せった。
 啓一のせいだというのは明らか。一生懸命世話を焼く。
 けれども、たまには焼く方になるのも良いものだと思った。




 / 前(ややR) / 初回 / 登場人物紹介 / 総合目次1~3 / ※専用P2



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村


テーマ : 自作BL連載小説
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ばけもぐ

Author:ばけもぐ
隠れ腐女。オリジナルのBL小説を創作しています。
傾向;男臭い/強気受け多し。切ない系~爆笑系。リーマンもの、体先行型多し。ハピエン。
拙い作品ですが、楽しんでいって下さい。
尚、誹謗中傷、未成年の閲覧、画像の無断転用はご遠慮願います。


本館(当ブログ)目次↓
dreamtripbana.jpg
分館目次↓
dreamtripbana.jpg
twitter↓
@bakemogu53

ランキング参加しています!
よろしければ応援お願いします!
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
人気ブログランキングへ


現在の閲覧者数:


おすすめトラコミ&サーチ
にほんブログ村 トラコミュ ボーイズラブへ
ボーイズラブ
にほんブログ村 トラコミュ BLイラスト・漫画・小説何でも書いちゃう!へ
BLイラスト・漫画・小説何でも書いちゃう!
にほんブログ村 トラコミュ 小説15禁・18禁(性描写あり)へ
小説15禁・18禁(性描写あり)

最新記事
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新コメント
QRコード
QR