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16.ニアピンな腐れ縁(ややR)(絵あり)

あれ程悠誠との関係を誤魔化そうとしたというのに、二人は1か月の上経った今も、宣言通り深い恋人同士という間柄のお付き合いを、ずるずると続けている。
面と向かって告白してきた悠誠にとっては当然の事だが、今のところ結弦の方にも別れる理由や予定となるような事柄はない。

だから、一見して二人の関係は、全くもって良好そのものだ。

けれども、結弦自身、自分は断固とした信念の持ち主だとばかり思っていただけに、思いの外に物事に流されやすい性質なのだと初めて気付かされ、只々驚き戸惑っている。
いや、本当のところは、結弦がはっきりと自覚していない悠誠に対する思いに、知らず知らずの内に負けて、煩わしい事全般にきっちりと蓋をしてしまっているだけかもしれない。

そして、そういった悠誠に対して満更じゃないという思いが少なからずあるから、結弦本人も悠誠といて居心地が良かったりするのだった。
しかも、二人は同性!
そうであるからこそ、自ずと分かり合える部分があり、堅苦しく窮屈な思いもしなくて済むのかもしれない。

だから、いざ悠誠と付き合い始めてみれば、何の事! 今まで何故そうしてこなかったのかという程、実にしっくりと納まるのだった。

しかも、悠誠とは会社も住まいも近い!
自ずと日々距離を開けない関係が楽々と保ててしまい、物質的な理由で気持ちが離れていく事もまずない。いや、どちらかといえば、密に過ごすからより一層深まったというところかもしれない。

という訳でこの頃は、今日はこちら、明日はそちらと繰り返している内に、互いの私物も混じり合い、ほぼ“半同棲”というような生活となってきているくらだ。
だから、当初は週2回といっていたというのに、合う回数も多ければ、アレをする回数もそれより断然多いというのが実情だった。

蓋を開ければ、面白い事にそんなものだ!
悠誠を躍起になって拒んでいた自分は何だったのだろうか・・・。

それに、悠誠は自分の言った事を律儀に実行している。
あの沢山あった女の子のメモリーを全て消去するだけでなく、今までのように誘われるままに女の子と遊びに行くどころか、同僚との飲食も極力の事控えている。

まさに結弦一本に絞っているという感じだ。

本当に、軟派そうな悠誠から、三行半を渡すようなやましい事柄が何一つ見当たらない。
もちろん悠誠にとってそれらは、結弦への一応の義理立てとかではなく、本命中の本命結弦がやっとの事で手に入ったからこそ、不必要になったまでなのだが、結弦にはそこまで分からない。
ゆえに、どちらかといえば恋愛に対して淡泊で鈍感な結弦には、残念ながら悠誠の切実で情熱的な愛がなかなか思うようには伝わっていないといったところだった。

けれども、悠誠がそんな誠実ぶりを見せてくる分、結弦の負担も知らず知らずの内に大きいものとなる。
悠誠は気の赴くまま、結弦を押し倒しては追い求めてくる。
いや、悠誠にとっては一緒に過ごしているからこそ常に触れたい存在が身近にあり、堪らない思いを抱替えては、なかなかセーブが利かせられないのだ。
それが分からぬ結弦としては、自分達は高校生同士でもないというのに、どうした訳か悠誠が日々底なしに求めてくるから、悠誠は精力旺盛な絶倫なタイプなんだと勘違いしては、やや頭を抱かえるに至っている。

けれども、基本的に敏感で快楽に弱い性質の結弦としては、“今日こそ拒んでやる”と心に決めていても、一度悠誠に仕掛けられれば途端に火が付き、結局のところ流され、ソレに付き合ってとことんまでいってしまう事ばかりだった。

とはいえ、悠誠とのSEXは満足感や充実感はあっても、その分疲労度も高い。

子供の頃よりずっと運動部に所属し、気力体力共にそこそこ自信のある結弦だったが、さすがにバリバリに仕事もこなしている身としては、やはりの事! 甚だ辛い事だった。

けれども、今日もちょっと一緒に食べてくが、何やかやで押し倒されて、美味しく自分を食べられてしまった。
ほんのつい先程まで、悠誠を自分の中の奥深くまで呑込み、共にイったばかりだ。まだその荒い息も納まらない。
けれども、そんな余韻も冷めやらない内に、悠誠が結弦の耳元で強請るようにとんでもない事を言い始める。

体なんて・・・、まだ繋がりを持ったままだ。

「俺さ、大学の頃! いつも隣のアチェーリー場で、お前の練習風景見て、欲情していたんだ!」
自分達が男同士という事もあってか、悠誠は結弦に対してこういうところでは全く飾らない。猥談も実にあけっすっぽうに話しかけてくる。

ななっ・・。お前は突然何を言い出すんだ!!
だから、思わず眉を顰め、しかめっ面となる。
けれども、悠誠はそんな結弦の表情にも、冷やかな目線にも、怯んだ様子はない。

いや、本人だけが気付いていないだけで、先程の余韻にまだ潤んだ眼差しは、どことなく艶やかでそそるくらいなところだ。
しかも、口を開けば、散々喘いだ末の掠れ声となっている事など、思いも依らないでいる。
だから、そんな事を言い出した悠誠をより煽る事になるとは知らずに、いつもの如く応戦しにいく。

「特に夏なんか、あんな長ったらしい袴で、絞れる程に汗だくとなった練習風景など見て、どうしたらその気が起こるというんだ? しかも、お前が言うのは外でやってた地味な巻き藁練習だろ? ・・・っとに」
汗をかくからアレを思い起こしてより一層その気が起こるものなのだが、そんな事を思う結弦の感覚はやはり淡泊で、やや女性よりの意見となるのかもしれない。




絵がついています。巻き藁風景のものです。
ご覧下さる方は、こちらの星印をクリックして下さい。別扉で開きます! → 

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テーマ : 自作BL連載小説
ジャンル : 小説・文学

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Author:ばけもぐ
隠れ腐女。オリジナルのBL小説を創作しています。
傾向;男臭い/強気受け多し。切ない系~爆笑系。リーマンもの、体先行型多し。ハピエン。
拙い作品ですが、楽しんでいって下さい。
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