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14.下戸エロ体質

そして、こういった事が重なり、そんな長澤の誠実さに触れる度に、自分の中の長澤に対する何かが変わっていく気がする。

ほだされる・・・・?

しかも、長澤は、今までの由貴の周りを取り巻いていたような連中には全くいない、初めてのタイプだから、尚更の事だ。
その上、由貴自身、元来持って生まれた本質とするところにも、甘えたがり屋気質な性分があるのだろう?
この長澤の煩いくらいの構い様が、実に丁度良い具合で、その甘え心に響いては、ぐいぐいと浸透していくのだ。

だから、例の飲酒淫欲な一件があってから、2,3か月経った今! 日を追う毎に・・・。いや、長澤の好意に身を預ける度に、由貴の心はいやとほだされ、自分でも戸惑いを覚える程に、長澤へと傾き始めていた。

けれども、そうは言っても、由貴には一般的概念から抜け出す事も、それを飛び超えていく事も出来ない。

やはり由貴の中には、敢えて“同性”を付き合う対象として選ばなくとも良いという思いがあるからなのだ。
由貴には、結婚して、どうしても子供が欲しいというような事はない。
けれども、やはり! 自ら進んでは“茨の道”を歩こうとは思わないのだった。

とはいえ、自分の性癖に対する観念も、前とは随分変わった。

前までは、自分はお酒を飲んでしまった時限定の”バイ・シェクシャルさ”で、それは“不可抗力の賜物”“仕方がない事だ”と割り切って考えていた。けれども、最近では、敢えて男性を選択肢に入れていないだけで、根本的には”バイ・シェクシャル”なのだろうと思うまでに変わってきている。
いや、案外極端に女の子の尻を追い掛け回しているのも、無意識下で男を選択肢に入れないようとする自己防衛の現れだったのかもしれない。

現に、お酒を抜きにして考えても、長澤の自分に寄せる好意に対し、由貴は”困る事”はあっても、”嫌悪感”は全くないのだ。

”同性愛”がマイノリティでなかったなら、既に長澤と付き合っていたかもしれない。

それに、長澤と肌がたまたま触れ合った折や、家で一人ぼんやりしている時など、そういったふとした拍子に、突如として長澤に抱かれた時の記憶が、鮮明にフラッシュバックする事がある。
すると、人肌を欲っし、呼応して”アソコ”までもがいやらしく収縮を繰り返すのだ。
そして、由貴はそんなセーブしきれない自分の躰の反応に、至極焦り慌てるのだ。

とはいえ、もしかするとそれは、長澤の近頃の悉くの邪魔によって、肉体的に”欲求不満”となっているだけなのかもしれない。
だが、由貴だって、機会がないならその分適度に自慰をして、そんなモヤモヤを晴らしていれば、休日だって気分転換にスポーツをしに出かけ、解消しているつもりなのだ。
いや、どちらかと言えば、この頃は・・・。必要以上に自慰の回数が多くなっているくらいだ。
だから、溜まっているという事は、まず無いのだった。

だが、どうした訳か? どれだけ抜いても、スッキリしないのだ。

それに、うかうかと気を抜いていようものなら、“あれ・・・? 俺は一体・・・。今、誰を思い浮かべていたんだ?”と、思う事も良くある。
だから、スッキリさせる為にしている事なのに、それによってより一層悶々としたものが募っていく。そしては結局! 身も心も虚しさばかり覚え、自分の身体でありながら持て余してしまうのだった。

とはいえ、今回のように、素面の時に突然あの行為を思い出してしまう事も、自慰の相手に男を思い浮かべる事も、アソコが男を求める事も・・・。
そういった事は、今まで誰に抱かれてしまっても、アルコールが回っている時以外はなかった。
努めて封印していたわけでもないから、どれも心から恋愛対象となる相手ではなかったというだけの話かもしれない?

じゃっ、これって・・・。本当のところ、俺も長澤が好きだという事だよな・・・・・・・?

だが、由貴はここまで身も心も長澤に傾倒しているというのに、まだ彼を付き合う対象として認められないのだ。

だから、困惑しては、悩む。

一方、長澤はというと、向こうも向こうで日を追う毎に由貴への思いを、どんどんと募らせているようなのだ。
由貴は鈍感な方ではない。もちろん、自意識過剰という訳でもない。
それに、それは長澤の自分を見つめる視線だったり、返ってきたちょっとした反応だったり、そんな長澤の様子を見ての率直な意見からだった。
自分がつれなくした時の長澤から洩れるため息なんて、逆に由貴の心を串刺すような切ない痛みとなって、跳ね返ってくるくらいだ。

だから、自分は長澤に惚れられているんだと思う。

そして、長澤は自分の密やかな切実な思いを、由貴に見破られているとは知らない上に、由貴の翌日は全く記憶がないという嘘も未だに信じ込んでいる。
だけど、由貴の弱点ともいえるアルコールを体良く利用して、強硬に打って出るような事はない。
他の男共とは異なる、誠実さ加減だ!
あんな絶倫な由貴に付いてこれたのだから、長澤も相当な精力旺盛さの持ち主なのだろうに・・・。このプラトニックさ! 驚かされるばかりだ!
同じ男として、隙のある獲物を前にして我慢するのは、結構辛いものなのではないかと思う。




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