40.晴れ男さん、雨男さん(オマケ①-2)

うっ・・。おっ、お前は巨◎ファンじゃなかったのか?
それなのに、密かに◎クルトが勝って、俺の機嫌が損なわれない事を祈っていただろう?
バカっ!
でも・・・・・。本当に、可愛い気のあるヤツだな・・・・。
ゆえに、素直な一言も自ずと出て来る!

「お前のおかげで、雨が降る事無く、最後まで楽しめた。感謝している!!」

すると、途端に晴れ男の爽やかな笑みが、だらしなく目尻を垂らしたデレデレとしたものに取って替わる。余程、嬉しいらしい・・。
心なしか、雲に隠れていた太陽も顔を覗かしては、そのジリジリとした陽を照り付け始める。焼け付くようなヒリヒリとした痛みを、肌に感じる。

こんな言葉一つで・・・。
本当に、どうして俺なんかに、そこまで骨抜きになれるんだ?
一体からして、俺のどこが良いというんだ? 言ってみろっ!!
全く・・・・。
外見はどう見ても男にしか見えない自分だ。雨男には晴れ男の溺愛が全く理解出来なかった。晴れ男の喜びようが少しばかり怖くも思えるが、満更でないのも確かだ。

だが・・・・。

あまりに陽がカンカン照り付けるようになると、”ナメクジ男”こと”雨男”の豪は、至極弱り果てる。
とっ、溶けるっっ。体が溶けるっっ。
辛くて堪らない! ナメクジ男ゆえに、一瞬にして体力が奪われしまい、身体をぐったりとさせる。

「どうした? 大丈夫か?」
「ひっ、陽に・・、当てられた・・・・。うっ・・」

ぐったりと晴れ男にもたれ掛る。
晴れ男もそれが自分の性である事は、重々と分かりきっている。ゆえに、申し訳なさそうに、多分に心配を寄せる。そして、大慌てで近場の休憩できそうなスポットへと、雨男を引きずっていく。
だが、適当な屋内は見当たらない。ラブホくらいだ。
雨男が弱ったところを引きずり込むのは気が咎めたが、止む無くその一件に入る。

だが、そんなところへ入れば、どうしてもいけない気が湧き起こってくる。

それに加えて、晴れ男は御預けをくらっていたのだ! 心配している事には心配しているのだが、自分を律するのは難しい。この状況を十分に弁えているにも関わらず、不謹慎にもその患者の前で思わず勃起してしまう。

「なっ・・・。おっ、お前っっ。それは何だ? 本当に人の心配をしてるのか?」
クーラーの効いた部屋でやや勢いを取り戻した雨男の口は達者だ! 余分な世話を掛けている張本人だというのに、晴れ男の現状をつつく。
「いや、こんなところに二人っきりになってしまうと・・。どうしても・・、な?」
自分の不甲斐ない状態に恥じ入り、大きな体をしょぼんとさせる。

もしかして、このまま俺が”厭だ”などと拒否したら、すぐ雨になるんじゃ・・・。

ふいにそんな予感が、頭の中を過る。
だが、恐らくその通りになる事は間違いなかった。
とはいえ、雨男も晴れ男の事はすごく好きだし、晴れ男がしょ気ている姿は見ていて嫌だ。
それに、雨男の変なポリシーのために、今まで晴れ男を散々我慢させ上に、その大好きな野球観戦を心行くまで楽しませてもらった手前、いつまでも悪態を付いてばかりはいられなかった。

「それは・・、俺も良く分かってるっ! それに、悪くはない・・・。しかも、約束は約束なんだから、そもそもお前が遠慮する事はないっ! だから、来いよっ!!」

結局のところ、雨男も晴れ男にはどうも弱かった。
求められれば、甘やかさざるを得ないし、何より自分自身! 雨男にはいろいろと良くしてやりたかった。
ゆえに、お許しを与えた後は、久々のHを雨男自らも重々と楽しむ事となるのだった。

そして、小一時間後・・・!

俺は・・、軟体動物にでもなったのか?
雨男は使用前よりもぐったりと、身体を沈み込ませる。
身体の節々も動かせば、油の切れたブリキ人形のようにがくがくとぎこちない音を立てる。
見るも無残な状態となってしまった雨男は、ベットから這い上がれない。

腰が・・、腰がっ・・・。
ちょっとは、てっ、手加減しろっ!
疲れた。のぼせた。死ぬ~~~っ!!

だが、元々溺愛し過ぎてセーブの出来ない晴れ男が、たんまりと我慢させられ続けられたのだ。久々に羽目を外し、ガッツリと求めてしまっても仕方がない!
何度インソートされたか、数えるのも怖い!

「お~いっ。大丈夫かっ!!」
晴れ男は雨男の身体をゆさゆさと揺さ振って、雨男の意識を確認する。
だが、意識はあっても、それに答える気力は雨男には残っていない!
「・・・・・」
「やっぱり・・、大丈夫じゃなさそうだな・・・・」
晴れ男は、このままここにお泊りした方が良いか、家に帰った方が良いか、真剣に悩み始める。
だから、慌てて”しばらく休めば何とかなるから”と告げ、体力の回復を待ってホテルから退散した時には、雨男の頭の中からはすっかりと今日は何でお出かけしたのかまで忘れ去っていた。ゆえに、応援傘の存在は、頭の隅にも全くありはしなかった。

しかも、外はより一層の良いお天気と化していた。
それこそ、”暑くて暑くて、どうしようもない!”という照り付け具合だ!
当然、こんな陽気に傘など持ち歩いている者もいないから、応援傘の存在はそのまま気付くことなく、家まで帰り着く事となるのだった。

とっ、溶ける~~~っっ。本当に、溶ける~~~っっ。

そんな感じで、野球デートの折には観戦とHを心行くまで楽しめる反面、毎度ともなく応援傘を購入しても、見事にそれを失う羽目となる雨男なのだった。

   - オマケSS① おわり -




普通、巨◎絡みはナイターですよね! SSの都合の良いように、デイゲームとさせて頂きました!

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隠れ腐女。オリジナルのBL小説を創作しています。
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