23.執着(R)

ここより絡みシーンとなっていきますので、折り畳まさせて頂きました!
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「抵抗したければ、したら良い。だが、それで抵抗したとしても、お前に勝ち目はない!どう足掻いたって、俺には到底敵いはしない!」

確かに、抵抗を試みたところで、侠耶には敵わないかもしれない。いや、必死な抗いだったとしても、侠耶には微々たるものにしか感じないだろう。
侠耶は職業柄・家柄ゆえに、日夜地道な鍛錬を密かに積んでいる。
服の上からは一見してスレンダーに映る体躯も、一皮剥けば堅い鋼の筋肉に覆われた引き締まった肉体が現れるのは明らかだ。

実際、利通も高校時代の着替えなどの際に侠耶の肉体を目の当たりにしたが、その当時でさえ侠耶のそれは無駄な贅肉など一切ないソリッドで強靭な肉体だった。
そして、今でもそれは変わらないだろう? いや、その逆だ! 今ともなれば、実質的必要条件として、より研ぎ澄まされていてもおかしくない。

だから、今も・・。布越しの硬い感触に、そうであるのがいやと分かった。

一方、利通自身はどうだ? 忙殺される日常に胡坐をかき、日々の鍛錬をかまけている。そんな利通と侠耶とでは、明らかな差があるに違いない。
ゆえに、高校当時でも全く歯が立たなかった利通が、その当時よりも筋肉の痩せ衰えた今は、侠耶が言う通り勝ち目はないに等しかった。

侠耶に本気を出されたら・・、まず逃げられない・・・・。

現実味を増した危機感に、これとない程顔の色を失う。だが、侠耶はそんな利通に容赦なく追い打ちをかける。

「それにだ、利通? この店はサービスも一級品なら、設備の方も然りだ。個室はどこも完全防音対策が施されている。ゆえに、お前がちょっとやそっと騒ぎ立てしたところで、漏れ聞こえるような事は僅かにもない!!」
「・・・・」
「いや、どんなにお前が俺の愛撫に喘ぐ事になろうが、それを聞くのは俺しかない! 安心しろ!!」
「・・・・・」

ああ、本当に逃げる道を絶たれてしまったようなものだ。目の前が暗く閉ざされていく。
だが、そんな利通に反して、侠耶の優位は一切の揺らぎもない確固たるものだ。
しかも、利通の目の前にいるのは、追い込んだ獲物に更なる追い打ちを掛けるのに余念がない男だ。この状況をみすみす逃す事は、二度とない。

「利通、怖いか? だがな、諦めろ!! 仮にお前の声が外に届くような事があったとしても、お前に味方するような者はここにはいない。それどころが、お前の悦に入った声でも漏れ聞こえてきたものなら、儲けものだと聞き耳を立てるくらいだ。だから、俺から逃げようとしても、無駄なだけだ・・」
「・・・・」

ああ、そうだ! ここは侠耶のテリトリーであって、自分は招かれた客でしかない。
いくら周りをあてにしようとも、頼みの綱どころか、敵にしかならない。いや、端から自分の敵しか、ここには存在していない。
それは、連れて来られた時点でも、いやと分かっていた事だ。今更、この八方塞な状況を呪っても、仕方がない。成るようにしか、成らない。

侠耶は力の差を見せ付けるように、利通を追い込んだその手でその頤を掬い上げる。
確かな手に顔を固定され、全くの逃げ場を奪われてしまえば、もう! 被さってきた侠耶の唇に、否が応でも自分のそれが捉われてしまう他ない。
だが、唇を覆い塞がれた今も尚、利通はその合わさりを頑なに引き結んでは、侠耶の侵入を拒む。

だが、それを侠耶が良しとする筈がない。

悪戯に利通の躰に手を這わせ、その余裕もろとも利通を奪い取ろうとする。
直に触られる感触でないにしろ、シャツの上から肌を撫で回されれば、自ずと怖気が湧き上がる。産毛がプツプツと総毛立ち、肌の表面に寒気まで感じる。
あまりの不快感に、我慢ならない。
利通は根負けし、唇の戒めを解くと声を上げる。

「やっ、厭だっ、んんっ・・。やだっ・・、ぁんっ・・」

だが、そんな事で許してくれる相手でもなければ、動作に無駄のある男ではない。またとない利通の隙を、見逃す筈がなかった。
侠耶は戒めが解けたところを衝いて、その隙間から舌を潜り込ませると、歯列を一舐めし、奥深くへと捻じり込ませてくる。

「んんんーーーーっっ、がはっ・・」

必要以上に深く合せられた口に、侠耶と利通の歯と歯がぶつかり合う。その鈍い衝撃が歯の神経に伝わって、利通の脳まで凡庸に響く。

「・・・っはぁ。んっ・・」

侠耶と利通との初めての接吻は、官能を求める心地良さとはかけ離れたものだったが、ようやく開いた利通の口を閉じさせないようにするためには、それが最も効果的で正しいやり方だといえた。
侠耶は利通を征服する事に至極拘っていたし、利通もそれから逃れようと躍起になってもがいたから、今の接吻に愛や甘さは互いに必要としていなかった。

だが、そうは言っても、この深い唇付けの蹂躙には、徐々に利通の抗う力を奪い取っていくだけの効力があるのも、確かだった。




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ばけもぐ

Author:ばけもぐ
隠れ腐女。オリジナルのBL小説を創作しています。
傾向;男臭い/強気受け多し。切ない系~爆笑系。リーマンもの、体先行型多し。ハピエン。
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